
来年の4月ぐらいから新しいところで働き始めたいと思っているけど、いつから転職活動をはじめたらいいの?
このような悩みを解決していきます。
- 看護師転職にかかる期間と内容
- 【時期別】看護師転職スケジュール(4月入職の例)
- 看護師転職成功のコツとは?
普段から看護師の転職・退職方法について紹介していますが、今回は「いつから転職活動はじめたらいいの?」にフォーカスして解説していきます。
転職活動にかかる具体的なスケジュール知れれば、自分にとっていいタイミングで転職活動がはじめられます。
「ここ良いかも!」と思える転職先が見つかるかもしれません。
それではさっそく、記事をはじめます。
いつからはじめる?看護師転職のスケジュールと内容

看護師転職にかかる期間と内容とは
基本的に転職活動は3ヶ月かかります。
転職活動をはじめるなら、転職先で働き始めたい時期の半年から3ヶ月前からはじめましょう。

4月から転職先で働きはじめようと考えているなら、基本的にはこの流れになります。
・10月に転職サイトに登録
→10月−12月で情報収集→1−2月で採用試験→3月内定→4月入社
・1月に転職サイトに登録
→1−2月で情報収集→2月採用試験→3月内定→4月入社
看護師転職の具体例なスケジュール(4月から入職の例)
ただし転職先の候補が固まっていない人は、はやめの行動がおすすめです。
転職先によっては、夏で採用試験が終わってしまうところもあるからです。
どの転職先がどれくらいの時期に求人をだすのか、具体的な時期を解説していきます。
夏−秋にかけて4月入職を応募している例

- 国立病院
- 大学病院
- 人気・知名度が高い総合病院など
国立病院や大学病院、人気がある総合病院は、夏から秋にかけての早い時期に採用試験を終わらせてしまうところが多いです。
理由は様々ですが、毎年の流れで決まっているところもあれば、規模大きいので前もって働く人数を確保する必要があるためです。
7−9月ごろに採用試験日を数回行い、早目に来年度働く人の募集を締め切ってしまいます。
秋で採用試験が終了するということは、履歴書の送付は夏(7月頃)に締め切ってしまうということです。
- とある病院の採用試験の日程例
採用試験日 | 応募書類の締め切り |
---|---|
7月30日 | 7月中旬まで |
8月5日 | 7月末まで |
9月15日 | 8月末まで |

看護師リリー
他にも有名な病院を調べてみたところ、既卒でも5月末の時点で2023年の採用募集は締め切ったところもありました。
はやすぎませんか…?
「ここ気になるけどもう採用試験やってない…」なんてならないように、転職は早めの行動が吉です。
秋ー冬にかけて4月入職を応募している例

- 一般的な病院(総合病院・地域の病院・回復期の病院など)
- 公的な介護施設(特養・介護老人保健施設など)
一般的な病院や施設は、秋から冬頃から求人が多くなります。
上半期が落ち着いて、今年度の退職者の目処がついてから来年度の採用人数を決めるためです。
秋−冬にかけて転職活動をはじめる例
9−10月頃に転職サイトに登録
→情報収集→書類や面接の準備→採用試験(10−11月頃)→内定がでる(12月上旬ー中旬)→4月入職
11−1月に転職サイトに登録
→情報収集→書類や面接の準備→採用試験(1−2月頃)→内定がでる(2月)→4月入職
長期休みに注意です!
8月のお盆の時期や12月の年末は、採用担当者・転職サイトの担当者も休みに入ってしまいます。
できるだけ、その前にできること(転職サイトの担当者に希望を伝える)等はすましておきましょう。
3−4ヶ月前から応募を始める例

- クリニック
- 訪問看護
- 有料老人ホームなど
クリニックや訪問看護など規模が小さいところを考えているのであれば、3ヶ月前から転職活動をはじめるので十分間に合います。
規模が小さいところは前もって来年度の募集をかけるのではなく、新しく働く人に働いてほしい時期に合わせて募集をかけるからです。
3ヶ月前から転職活動をはじめる例
12−1月に転職サイトに登録
→情報収集→書類や面接の準備(1−2月)→採用試験(2月)→内定(2−3月)→4月入職
看護師転職成功へのコツをしりたい!
紹介した例はあくまで目安です。
中途採用ならいつでも面接を受け付けている施設や病院もあります。
しかし、仕事をしながらの転職活動は忙しくなるので時間に余裕をもって転職活動をはじめましょう。
転職は1人でがんばろうとしないことが大事
とはいえ、いざ転職活動をはじめようと思っても不安はつきないですよね。

今よりゆっくり働きたいだけど、給料はさげたくない。
ゆっくり働きたいけど、暇すぎるところも経験にならないかな?
いいところみつかるのかな…?
転職を成功させるには、1人で頑張らないことが重要です。
1人でやみくもに転職活動するよりも、看護師転職に慣れている人の力を借りた方が転職に失敗しにくくなるからです。
例えば、働く時って給料がいくらなのかすごく重要ですよね。
看護師の転職サイトを使うと、自分の代わりに担当者が「条件交渉」をしてくれます。
元の条件より給料があがれば「今よりゆっくり働きたいけど給料は下げたくない」という働き方も可能になります。
条件交渉とは…働く条件の希望を、働く側と雇用する側で両者が納得いく条件にあわせること
- 前職の年収+20%(月収+1−2万)で働きたい
- 少し休んでから働きたいので、働く時期を◯月からにしたい
もちろん無理な条件交渉はできませんが、できるだけ条件を妥協せずに転職先で働くなら転職サイトは必須です。
他にも転職サイトを使えば、面接練習や履歴書添削ができます。
看護師の転職サイトが必須な理由
- 条件交渉をすれば給料を妥協せず働くことができる
- 面接練習をすると本番でスムーズに受け答えができるようになり焦らなくてすむ
- 採用試験に小論文があれば、書き方やどんなことを書けばいいのか教えてもらえる
- しかも0円でつかえる(労働基準法で決められているため無料)
転職は1人で頑張らずに、転職サポートに慣れている人の力をかりて進めていきましょう。
転職サイト選びに悩みたくない看護師さんは看護のお仕事が第一選択です。
CMをみたり名前を聞いたことがある看護師さんも多いと思いますが、多くの看護師が知っているということは、それだけ使う人も多いということです。
例えば、看護のお仕事は担当者との連絡でLINEがつかえます。
不規則シフトの看護師にとってかかせない機能の1つです。
夜勤明けの寝てる時に電話がかかってきたらかなり迷惑ですもんね…。
「いつか相談しようと」と先延ばしにしていると、いい転職先はあっという間に他の看護師で埋まります。
どこの転職サイトがいいか選ぶより、どこの転職先がいいかに時間をかけましょう。
※退会はお問い合わせからメールを送れば完了します。
看護師が転職をはじめる時に知りたい質問4つ

- 看護師転職に有利な時期は?
- 看護師転職の求人が多い時期は?
- 看護師何年目で転職するのがおすすめ?
- 転職したいけど、踏み切れない時はどうしたらいい?
最後に看護師が転職活動をはじめる時に気になることを4つ解説していきます。
ぜひ転職活動の参考にしてください。
1.看護師の転職に有利な時期はある?
求人が多い時期はありますが、求人数が多いからと言って有利になるわけではありません。
募集が多く出る時期は、それだけ転職する人も多くなるからです。
また、自分が働きたいと思う求人が求人が多い時期に出るとは限りません。
転職したいと思ったタイミングで情報収集をはじめましょう。
- どの転職サイトを使うか迷っている方はこちらの記事をどうぞ。
- まだ転職サイトに登録する気はないけど、求人はみたいという方はこちらの記事をどうぞ。
2.看護師の求人が多く出るタイミングは?
一般的に求人が増える時期は、1−3月・6月・9−10月が多くなります。
看護師求人もほとんど動向は変わりません。
求人が増える時期とその理由について解説していきます。
看護師の求人が増える時期
1・2・3月/6・7月
まず看護師求人が多くなるのは、1−3月と6月−7月ごろです。
これらの時期に求人が増える理由は、ボーナスをもらった後に退職する人が多くなるためです。
6月にボーナスがでてから退職→6−7月ごろに求人が多くなる
12月にボーナスもらってから退職→4月入職もみこして1−3月に求人が多くなる
9・10・11月
他にも4月入職にむけて9−11月の秋頃に求人を多くだすところもあります。
これは今年度中に退職する人の目処がたったあとに、来年度の採用する人数を決定し募集し始めるためです。
8月末までに来年度の意向を師長に伝える
→今年度中に退職する人の人数を把握→9−11月ごろに4月にむけた採用募集をだす
看護師の求人が少ない時期
逆に求人が少ない時期は、4月と12月です。
4月から働く人を雇っているので、わざわざ4月に求人をだすところは少ないですよね。
またこの時期はお盆や年末年始などの連休があるので、採用する側も休みに入ってしまいます。
求人が全くでないわけではないですが、目安として求人の動向は意識しておきましょう。
看護師何年目で転職するのがおすすめ?
看護師の転職は一通り技術を経験した3年目以降がおすすめです。
理由は、臨床経験の多さによって転職先の候補も多くなるからです。
また看護師3年目以降はある程度の技術もできる時期なので、働き方を変えたりチャレンジしやすい時期でもあります。
看護師求人の例
例えば、看護師を募集している求人はこのように書いてあります。
【募集内容】
給料 正職員 月給◯◯〜◯◯円
仕事内容
応募条件 看護師免許があること
臨床経験◯年以上あること
この臨床経験◯年目で指定されるのは、3年目か5年目以上が多くなります。
おそらく募集する側は、このような判断基準で募集をかけているのだと考えます。
臨床経験3年以上→一通りの看護師技術ができる、ほとんど教育はいらない
臨床経験5年以上→一通りの看護師技術ができる、リーダー経験がある、教育はいらない
もちろん、臨床経験を指定していないところもあります。
看護師の働く需要はめちゃくちゃあるので、個人的には働き方を変えたいと思った時に転職するのがおすすめです。
看護師の転職先は山ほどある
看護師の働く需要は、有効求人倍率を見るとわかります。
求職者1人あたりに対して、何件の求人があるかというデータのこと。
1を下回った時は、就職難といわれる。
例えば、厚生労働省の一般職業紹介状況(令和3年2月分)の有効求人倍率は1.09倍でした。
一方ナースセンターの調査によると、看護師の有効求人倍率はここ数年でも常に2以上でした。
2016年 | 2.41倍 |
2017年 | 2.36倍 |
2018年 | 2.32倍 |
2019年 | 2.34倍 |
2020年 | 2.05倍 |
参考:2020年ナースセンター登録に基づく看護師の求職・求人・就職に関する分析報告書
「今の職場が忙しすぎてしんどい」「夜勤がつらい」「人間関係がつらい…」など、転職したい理由はたくさんあると思います。
看護師の働く需要は山ほどあるので、まずは他の職場にも目をむけるところからはじめましょう。
看護師転職になかなか踏み切れない。転職するべき?

今の職場を辞めたいけど、転職するのが怖くて踏み切れない…
この悩みめちゃくちゃわかります。
看護師4年目の私もまったく同じことを考えていたからです。
転職したいけど転職後のことを考えると心配なことが多くて、中々踏み切れないですよね。
ただ、病棟→外来→クリニックと職場を変えてみて思うのは、確かに転職は環境が変わるので大変なこともありますが、それ以上に変えられることもあるということです。
今の職場が必ずしも働きやすいわけではありません。
辛い職場にとらわれずに、他で働ける選択肢があることも覚えておきましょう。
転職する勇気がでない時に知っておきたいことは、こちらの記事で紹介しています。
よかったら読んでみてください。
まとめ:スケジュールがわかったら情報収集からはじめよう
ここまで読んでいただきありがとうございました。
転職を考えている時の具体的なスケジュールについて解説しました。
ざっくりとでもいいので、スケジュールがつかめたら次はどんな転職先があるのかみてみましょう。