看護師の求人の選び方で重要な3つのポイント【働きやすさの見つけ方】

▼当ページのリンクには広告が含まれています

職場を変えたいけど、看護師ってどこが働きやすいの?
転職先をどうやって選べばいいのか知りたい。


今日はこんなお悩みを解決していきます。

記事でわかること
  • 看護師の求人の選び方
  • 看護師求人の基礎知識と外せないポイント
  • 看護師の働きやすい職場の見つけ方

記事を読むと転職先を探す時のポイントがわかり、「どれがいいんだからわからない…」という状況から抜け出すことができます。



この記事を書いている私の看護師歴は6年目です。

5年半大きめの病院で働き、今はクリニックで働いています。

大きめの病院は異動先の人間関係の悪さに心がぽっくり折れたので、退職することになりました。

そんな挫折経験がありつつ現在は働きやすいクリニックを見つけ、以前より自分にあう職場で働けています。



この記事はこんな悩みがある看護師さんにおすすめです↓

「やりたいことがないけど、今の職場を辞めたい」
「できればいい職場で働きたい」
「でもどこが働きやすいのかわからない」


今の職場に働きづらさを感じているなら、変えましょう。

経験から言うと、働きやすい職場は必ず見つかるので「続けないといけない」なんて思う必要はありません。


さっそく、求人の選び方のポイントを紹介します。

看護師の求人の選び方で重要な3つのポイント


結論から書くと、3つのポイントはこちらです。

求人の選び方で重要な3つのポイント
  1. 自分の苦手を知る
  2. 求人で見るポイントをおさえる
  3. 転職のプロに相談する


働きやすい職場は人によって全く違います。

1つずつ例をあげて紹介していきます。

1.自分の苦手を知る


まずは仕事をする時の苦手なことをピックアップしてみましょう。

苦手は苦手です。

苦手なことを仕事にして仕事に合わせて働くのは辛くなるだけなので、まずは自分が働く時の苦手を知りましょう

また、自分の苦手をよく知ると「実際に働いてみたら違った」ということを避けて仕事選びをすることができます。

苦手の深堀り方法

あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析という本にそって紹介します。


苦手を深堀りするには7つの要素をチェックしていきます。

苦手を知る⑦つの要素
  • 労働時間
  • 人間関係
  • 職場関係
  • 所属している組織への誇り
  • 社長
  • お金 
  • 評価


労働時間を例に挙げると、長い時間働くことが苦手と言っても「長い時間」は人によって違います。

「残業が多くて長い時間働くのが苦手」な人もいますし、2交代の夜勤のように「物理的に長い時間働くのが苦手」が苦手な人もいます。


このように、苦手は人によって違います。

自分の苦手を知りつつ、ここまでは大丈夫という範囲も自分でわかっていきましょう。


記事の最後の方でも自己分析の本について紹介していますが、本を読んで自己分析を進めていきたい方はこちらからどうぞ。

苦手なことが多すぎる場合は?


苦手が多くても問題ありません。

それだけ自分のことを把握できているので、苦手なことを避けて仕事選びをすることができます。


しかし「苦手だからあれもこれもやりたくない」では、仕事は見つかりづらくなります。

苦手なことを1つずつ深堀りして、自分が何が苦手でどこまで大丈夫なのか把握しましょう。

2.求人で見るポイントをおさえる


求人広告の基本的な書き方とポイントを知れば「違いがわからない」ことが減ります。

そして職場選びがしやすくなります。

求人を見る時のポイント
  • 給料→書き方の基本を知る
  • 残業→書き方の基本を知る
  • 休日→書き方の基本と平均を知る

順番にポイントを紹介します。

①給料


例えば転職サイトで自分の条件で検索して、このような条件がでてきたとします。

(例) よく見る求人票

◯◯病院
【月収】28〜35万円(手当含む)
【年収】380万円〜450万円

こではいい求人なのか、悪い求人なんだか全くわからないですよね。


月収と年収のそれぞれの意味はこちらです。

月収:年収を12ヶ月で割った金額

年収:月給やボーナスや各種手当を含めた1年間の給料の合計のこと(税金や保険料がひかれる前の金額)

月収と年収だけみても、実際の給料とは全く違うことがわかります。

給料のそれぞれの意味を紹介していきます。

✔ 給与の書き方とその意味

求人票によくでてくるそれぞれの意味はこちらです。

基本給 手当や残業代、その他の手当を含まない給料のベースのこと
月給 毎月固定で支払われる給料のこと
(月の基本給+手当の合計)
手取り 月給から税金等を引いた収入のこと
月収 年収を1年(12ヶ月)で割った賃金のこと
年収 月給にボーナスや残業手当を含めた1年間の給料の合計のこと


図でイメージするならこのような感じです。


基本給+各種手当てが毎月変動しない給料のベースになり、これを月給と言います。

月給に残業代や月によっては賞与がつき、毎月の給料になります。

求人票で給料を確認する時は、必ず給与の内訳を確認しましょう。


②残業

残業で見るべきポイントはこちらです。

残業で見るべきポイント
  • そもそも残業はあるのか
  • どれくらいの時間残業があるのか
  • 残業代の支払い方法

残業代が「固定残業代」として支払われる場合は、少し注意が必要です。



固定残業代とは、毎月残業してもしなくても支払われる残業代のことです。みなし残業代ともいいます。

支払う側からすると、残業がないのに支払うことはないですよね。


固定残業代のシステム自体が悪いということではないですが、残業がどんなに多くても一定の額しか貰えないということなので注意が必要です。

固定残業代を求人に載せているところを確認する時は、これらをみておきましょう。

固定残業代でみるポイント
  • 固定残業代がいくらか
  • 何時間分の固定残業代なのか
  • 固定残業代の超えた場合、追加で残業代は支払われると書いているのか

(例) 
固定残業代40000円(月40時間分) 
これを超えた場合は別途残業代支給あり

③休日


休日は、一般的に年間120日以上であれば休日は多いというのが1つの目安です。

120日が多いと言われる理由は、1年間の土日の数と年間の祝日を足すと120日になるからです。


また法律を守って年間の休みを最低日数にすると105日になります。

【法律上の働く時間】
1日の働く時間は8時間まで、1週間は40時間以上働いてはいけない
(それ以上は時間外労働になる。時間外労働は月45時間・年間で360時間まで)

【計算】

365÷7日=52.1週
52.1週×40時間(1週間に働く時間の上限)=2084時間
(2084時間が年間に働ける時間)

2084時間÷8時間(1日に働く時間の上限)=260日
(260日が休みが1番少ないの場合に働ける年間の日数)

→365ー260=105日が最低日数になる

参考
厚生労働省 労働時間・休日
厚生労働省 時間外労働の上限規制



1番休日が少ないところは年間休日105日で、多いところは年間120日以上あると覚えておきましょう。

また休みの書き方のそれぞれの意味はこちらです。

完全週休2日 週の中で必ず2日間休みがある。(ただし必ず土日休みとは限らない)
週休2日 休みが2日ある週が、月に1回以上ある
4週8休 変形労働時間制の1つの休み方。4週間(28日間)のうちに8日間休みがあること


✔ 変形労働時間制とは

働く時間は法律上上限が決まっています。

・労働基準法で決まっている働く時間の上限

1日8時間以内、週40時間まで。それ以上は時間外労働となり労基への届け出や協定を締結する必要がある


しかし夜勤がある看護師の勤務はかなり不規則で、あっという間に週40時間超えますよね。

そのため労働時間を月単位や年単位で平均してみた時に、法定労働時間を超えていなければ問題ないという働き方の仕組みです。

求人ではこのように書いてあることが多いです。

変形労働時間制 1ヶ月単位
変形労働時間制 1年単位

✔ 4週8休は休みが少ないの?

4週8休で年間の休みを計算すると、104日になります。

365÷7=52週
52週÷4週(28日分)=13
13×8日(8休分)=104日

休みが少ないように見えますが、休暇に注目することで休みが多くなる場合もあるので一概に少ないとは言えません。

基本的な休み以外にも、長期休暇の日数や有給取得率なども確認しておく必要があります。

求人を自分で比較できるサイト


求人で見るポイントがわかったところで、求人を比較してみましょう。

以前より「何がいいんだかわからない…」ということはないはずです。

ちなみに看護師の求人サイトは、看護師求人ジョブメドレー が使えます。

転職サイトの求人検索と違って、求人サイトなので給料の内訳も細かく見ることができます。

ジョブメドレー看護師で出来ること

転職サイトの求人検索→月収・年収しか見れない…

ジョブメドレーで検索すると…?

  • 月給(基本給で書いているところもあり)で見れる
  • 各種手当て、賞与や残業手当など給与の備考の詳細が見れる


エージェントがつかない分、自分で働き方の情報をみて仕事が検索できるようになっています。

医療系の求人サイトは珍しいので、求人を早速見てみたい看護師さんはこちらから検索できます。>>ジョブメドレー 看護師

 

3.転職エージェントに相談してみる


3つ目の求人の選び方で重要なポイントは、転職エージェントに相談してみることです。


エージェントに相談しながら転職を進める方がスムーズに転職活動が進みます。

給料の交渉や面接の日程の調整など自分ではやりづらいこともやってくれるので悩んでいるなら相談してみましょう。

おすすめする3つの看護師転職サイト

サポート力の高さで選ぶならここ→看護のお仕事

東証一部上場企業が運営している会社を選ぶならここ→ナースではたらこ

看護師からの認知度が高く、求人数が多いのはここ→マイナビ看護師

それぞれの転職サイトの詳細を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。>>看護師のおすすめ転職サイトランキング


とはいえ、「転職サイトって何か裏があるんじゃないの?」という方は、こちらの記事でまずは転職サイトのカラクリから知りましょう。
>>【無料で使える仕組みと裏背景】看護師の転職サイトの仕組みを解説


転職サイトは使った方が自分のためになります。

無料で使えるので、使うことを悩んでいる方は使ってみてください。

看護師が働きやすい職場を見つける方法


看護師が求人を選ぶ時のコツを紹介してきました。

ここからは「働きやすい職場」について紹介していきたいと思います。

「自分」の働きやすさを考える


働きやすい職場を見つけるには、自分の働きやすさを知ることです。

自分の働きやすさとは、自分の特性や苦手なことで決まります。

自分の働きやすさを知る必要があるのは、人によって働きやすい職場は違うからです。「楽な職場=働きやすい職場」とは限りません。


例えば、自分の特性(得意なこと)を知ってそれが活かせる職場であれば、今より楽しそうに働いている自分が想像できませんか?

特性の例
  • 人の話を長い時間聞くことができる
  • ルールを守ることが得意
  • アイディアが思いつく
  • 周りをよくみて行動する


また冒頭に書いたように苦手は苦手です。

苦手なことを我慢して働くより、自分の特性を活かして苦手を避けた働き方が「働きやすい職場」が見つかりそうですよね。


従って自分の働きやすさを知るには、自分ことを知ることからはじめましょう。

転職で失敗したくない時に読む本

とはいえ「自分の特性がわからない」という人も多いと思います。


自分のことを知るには、自己分析がおすすめです。

難しいことではないので、1冊読んでおきたい本を紹介します。

✔「最強の自己分析」


自分の特性と言われてもパットでてこないですが、この本を読み進めると「あ、そんなのも特性なんだ」「自分にも活かせそうなところがあるな」と気付いて職場選びに活かすことができます。


自分のことがわかると、面接時に悩みがちな「自分の長所や短所」がスルッとでてくるようになるので転職活動にも役に立ちますよ。



ちなみにKindle Unlimitedのお試し期間を使えば無料で読むことができます。

無料期間を過ぎても月額980円なので普通に買うよりお得です。

>>Kindle Unlimitedの無料期間(30日)を使って読む

ホワイト病院を看護師が見つける方法


最後に、興味のある転職先の候補がでてきたら確認しておきたいポイントがあります。

それは離職率や平均在勤年数などのデータをみておくことです。


離職率や平均在勤年数は働く人たちの働きやすさがわかるごまかせない情報なので、見ておくことをおすすめします。

職率とは:一定の期間働いている人の中で、どれくらいの人が仕事を離れたかがわかるデータ

平均在勤年数とは:現在働いている人の勤続年数の平均指標


ちなみに平均在勤年数は、今までそこで働いた人たちデータではなく「現在働いている人の勤続年数の平均」です。

新卒の看護師の割合が多ければ、平均在勤年数は短めになる傾向になることはおさえておきましょう。

離職率と平均在勤年数の平均


ちなみに日本看護協会が2020年病院看護実態調査で発表している、看護師の離職率の平均はこちらです。

看護師の離職率の平均

正規雇用看護職員 11.5%
新卒採用者 8.6%

参考:2020年病院看護実態調査



また日本看護協会の調査ででている勤続年数の平均は9.8年です。

「1年以上4年未満」「4年以上7年未満」の割合が多く、中堅で職場を変えたり辞める人が多いことがわかります。

  件数 割合
1年未満 261 10.3%
1年以上4年未満 523 20.6%
4年以上7年未満 450 17.8%
7年以上10年未満 292 11.5%
10年以上15年未満 369 14.6%
15年以上20年未満 232 9.2%
20年以上25年未満 173 6.8%
25年以上 232 9.2%
無回答・不明 0.1%
平均勤続年数 9.8年  

引用:日本看護協会調査研究報告 2017年看護職員実態調査(10)通算経験年数および現職勤続年数 表15 現在の勤務先での勤続年数


平均と比較して離職率が高かったり、例えば平均勤続年数3年など極端に短いと何か働く環境に問題があるかもしれないということに気づけるようにしましょう。

離職率や平均在勤年数を知る方法


「◯◯病院 離職率」などでぐぐると、出てくる病院もあります。

例えば有名な慶応病院は、看護部の概要で看護師の平均年齢や勤続年数を載せています。

慶応病院の例

平均年齢:33.29歳(20201年4月現在)
平均勤続年数:10.6年(2020年度)

引用:慶応義塾大学病院 看護部


病院が公表していない限り正確なデータとは限りません。

ググる以外に転職したい職場の正確なデータを知るには、面接時の質問の時に聞くことをおすすめします。


「聞いてしまうと印象が悪くなるのでは…」と考えてしまいますが、逆に聞いた時に答えられない・もしくは態度が悪くなる職場は「答えられない理由」があるのかもしれません。

質問の仕方としては、こんな感じでOKです。

職場の看護師さんは、みなさん平均で何年ぐらい勤務してますが?

この方法はナースの働き方相談室: 看護部も経営者も気になるQ&A25という、看護師の人事として働いている人の本で紹介されている方法です。


看護師が転職先を選ぶ時には、職場のデータも参考にしてみてください。

求人の選び方がわかったら、仕事を探そう


ここまで読んでいただきありがとうごいました。

自分にあう職場や働きやすい職場を見つけるポイントがわかったら、実際に職場を探してみましょう。

自分で求人が比較できる求人サイト
ジョブメドレー 看護師

看護師の転職サイトおすすめ3選