
看護師の転職サイトってなんで無料なの?
使うと損になるの…?
転職サイトを使うことで損はありません。しかし出会う可能性のあるデメリットはあります。
無料で使える仕組みとともに紹介していきます。

- 看護師の転職サイトが無料で使える仕組み
- 看護師の転職サイトの裏の背景とは
- 看護師が転職サイトを利用する時の注意点
この記事を書いている私は看護師6年目です。
大きめの病院で5年働き異動先に失敗したので、5年半で退職しました。その後7ヶ月間のニート期間がありその後転職活動をした経験があります。
転職サイトってうまく使えば便利そうですが「何か裏があるのでは…?」と疑問に思いますよね。
転職サイトが無料で使える仕組みや使う時のデメリットを知っておくと、自分主体での転職活動をすることができるようになります。
それではさっそく、仕組みから解説していきます。
看護師の転職サイトの仕組みを解説

看護師の転職サイトが無料で使える仕組み
転職サイトの基本的な働きは、働く人を募集する側と働く人をマッチングさせることです。
基本的に利用者は無料で使うことができます。

利用者からお金をとらないのに転職サイトが成り立つ理由は、転職が成立すると転職サイト側に紹介手数料が入るからです。
それだけ聞くと「お金のやりとりがあるのか…」と感じてしまいますよね。
しかし、転職サイトは仕事を探している人と働く人を募集している人に必要な仲介役を会社として運営しています。
まずは「紹介手数料」について詳しく解説していきます。
看護師の転職サイトに入る報酬「紹介手数料」とは
紹介手数料とは、転職が成立したあとに転職先から転職サイトへ入る報酬のことです。
紹介手数料の仕組み
紹介手数料は転職する人の年収のうちの何%という形で決まります。
基本的に年収の20〜35%のところが多いです。
転職する看護師の年収 500万円
紹介手数料 30%
→紹介手数料は(500万円×30%=)150万円
紹介手数料についてもう少し詳しく書くと、看護師の転職サイトのほとんどが「完全成功報酬型」をとっています。
完全成功報酬型とは
完全成功報酬型とは「採用が決まってから報酬が入る」という仕組みのことです。
従って、採用が成立するまで一切転職サイトに入るお金はありません。
また入職後に短い期間で退職してしまった場合は、紹介手数料の◯%を返金するという仕組みを採用している転職サイトが多いです。
転職後1ヶ月以内で退職
→紹介手数料の80%を返金
転職後3ヶ月以内で退職
→紹介手数料の50%を返金
従って、募集する側は「採用したら手数料を払う」ため気兼ねなく転職サイトを使うことができます。
募集する側が転職サイトを使うメリット
とは言え、かなり高めな高額手数料にびっくりした方もいるのではないでしょうか。
募集する側が高額な紹介手数料を払ってまで人を募集するメリットが気になりますよね。
「転職サイトを使って転職しない方が採用されるのでは…?」とも、考えてしまいます。
募集する側が、転職サイトを使って働く人を募集するメリットはこちらです。
- 多くの人に募集してもらえる
- 来てほしいターゲット層に応募してもらえる
- 転職が成立しなければ紹介手数料を支払わなくてすむ
- 転職サイトに掲載すれば自分たちで募集をかける手間がなくなる
病院側が直接募集をかけても、よっぽど知名度があったりSNSでもやっていない限りたくさんの人に募集をしてもらうことは難しいですよね。
また、転職が成立すれば紹介手数料を払うだけですむので無駄なコストをかけなくていいわけです。
従って働く人を募集する側にも、転職サイトを使うメリットがあるということです。
看護師が転職サイトを利用するメリット
転職サイトの仕組みを紹介しましたが「自分が転職するとお金が動くのか…」と転職サイトを使うのをためらいたくなる気持ちもすごくわかります。
しかし、仕事探しから転職活動まで1人でするとなるとかなりの手間と時間がかかります。
看護師が転職サイトを使うメリットはこちらです。
- 条件にあう職場を自分の代わりに探してくれる
- 転職にまつわるサポートをしてくれる
(面接対策・履歴書の書き方・志望動機の考え方等) - 転職に関する相談・質問ができる
- その時に適した答えがもらえる
これらのサポートが無料で受けられます。
ちなみに転職活動が初めての時はこんなことを聞きたくなりました。
・面接ってどんなこと聞かれるのかな
・志望動機ってどんなふうに書けばいいのかな
・面接の服装ってこんなスーツでいいのかな…など

「何かあった時に聞ける人がいる」というのは、転職活動においてかなり安心材料になります。
自分のためにも、転職サイトは使うことをおすすめします。
>>看護師のおすすめ転職サイトを紹介【平和な職場に転職できたナースが厳選】
【裏の仕組み】看護師の転職サイトを使うデメリットと、背景事情

転職サイトが無料で使える仕組みがわかったところで、転職サイトを使うデメリットについても知っておきましょう。
ウラの背景事情も知ることで、デメリットに出会った時の理由と対処法がわかります。
看護師が転職サイトを使う時に出会うデメリット
転職サイトを使う時に考えられるデメリットはこちらです
- 連絡がしつこい
- 希望ではないところを案内される
- 希望のサポートをしてもらえない
- エージェントと相性が合わない
これらのデメリットに出会う理由は、転職エージェントが1人でも多くの転職を成立させたいためです。
転職サイトのウラの背景事情を解説していきます。
看護師の転職サイトのウラの背景事情
1人でも多くの転職を成立させたい裏の背景には、転職エージェントたちが抱えているノルマがあります。
- 毎月転職◯件成立
- 毎月紹介手数料◯万円以上など
転職サイトも会社なので、エージェントのノルマが達成できないと自分の業績に関わります。

看護師の仕事はノルマはないので想像しづらいですが、インシデントを起こした時に周りからの視線が痛いのと同じ状況です。
紹介手数料の決まり方
また「希望じゃないところを紹介される」という背景には、ノルマ以外に紹介手数料が関係していることもあります。
そもそも紹介手数料は職業安定法で決められている規定そって設定されています。
具体的な手数料の規定は2種類あります。
①上限手数料 | 転職した人の6ヶ月間の給料の10.8%の手数料が紹介手数料となる 【例】 年収500万円 6ヶ月分の給料(250万円)×約10% =25万円が手数料となる |
②届出制手数料 | 厚生労働大臣に届けた分の手数料を徴収することができる ※ただし転職する人の年収の50%を超える手数料は認められない 【例】 年収500万円 手数料30% 500×0.3=150万円が手数料となる |
参考:厚生労働省 第6手数料 1制度の概要
参考:人材紹介マガジン 人材紹介事業の紹介手数料は何%にすべき?法規制と市況から考察する
①の上限手数料は受け取る手数料が少額なので、殆どの会社は②の届出制手数料の制度を利用しています。
看護師転職サイトの手数料の相場は20−35%ですが、働く人と募集する側と転職サイトの話し合いで手数料が高めに設定されることもあります。
紹介手数料が高めだと、エージェントにとってもやる気がでますよね。
その結果、転職サイト側の都合で「希望条件じゃないところを案内される」などの、利用者側のデメリットが発生するわけです。
とはいえ、転職サイト側の都合で転職先をゴリ押しされても条件に沿ったところでなければ断ればいいだけの話です。
転職サイトが自分の希望条件にそったところを提案してくれれば、利用者の転職も成立しやすくなります。
転職サイトのウラの背景も知った上で、転職サイトを使う時の注意点について紹介します。
看護師が転職サイトを使う時の注意点
転職サイトを使う時の注意点はこちらです。
- 言われたことを全て鵜呑みにしない・全てエージェント任せにしない。
- 信用できないエージェントであれば、変更する
注意点①鵜呑みにしない・全てエージェント任せにしない
転職サイトを使う時は、エージェントの言うことを全て鵜呑みにすのは避けましょう。
エージェントは1件でも多くの転職を成立させたいです。
そのため提案されたところが希望の転職先ではない可能性があります。
エージェントの言うことを全て鵜呑みにしないために、できることはこちらです。
- 転職先で希望する条件や避けたい条件を明確にしておく
- 自分で求人表の見方を知っておく
自分の希望条件が全て満たされる職場はありません。
しかし、今の職場を辞めたい理由をピックアップしておくと次の職場で避けたいことが明確になります。
ちなみに、求人表で見るべきポイントはこちらで紹介しています。
注意点②信用できなさそうなエージェントであれば変更する
看護師の転職サイトでは、はじめから転職エージェントの変更方法を記載しているサイトがあります。
看護師のおすすめ転職サイトで紹介している3社も、変更方法が予め記載してあります。
気になる方はこちらの記事で確認してみてください。
>>看護師のおすすめ転職サイトを紹介【平和な職場に転職できたナースが厳選◎】
ちなみにエージェント経由で仕事探しをしたくない方は、看護師専用の求人サイトのジョブメドレー 看護師で仕事探しができます。
エージェントがつかないので、転職に関するサポートは受けられませんが自分のペースで求人を探すことは可能です。
>>ジョブメドレー 看護師で仕事をみてみる
看護師の転職サイトの仕組みを理解できたら次にやること
ここまで読んでいただきありがとうございました。
転職サイトは利用者側からすると「怪しくない…?」と思うこともありますが使ってみると便利なサービスです。
会社が運営する一つのサービスとして使ってみることをおすすめします。
働きやすい職場は知らないだけで他にもあります。
おすすめ転職サイトを知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
看護師の職場の辞め方が知りたい方はこちらの記事もどうぞ。