
退職したいのに辞めさせてくれない。
どうしたら退職できるんだろう…?
このまま我慢するしかないの?
今日はこんなお悩みを解決していきます。
- 辞めさせてくれない時の解決策
- 辞めさせてくれない時の相談窓口と退職代行の紹介
- 退職代行の選び方
- 【これから退職を伝える人向け】引き止めを回避する方法
私も5年勤めた前職を退職する時にひと悶着ありました。以下のことを言われた経験があります。
- 他の部署に変えてゆっくり働いてから考えたら?
- 元気がない時に退職を決めたら後で公開する
- 今退職を判断するのは正常な判断ではないと思う
「うるさいー!とっとと辞めさせてくれー!」と何度も思いましたが、なんとか退職できました。退職するまでものすごくストレスでした。
看護師は退職する方が難しいですよね。
看護師は人手不足なので引き止めはあるあるですが、もめても辞めさせてくれないって冷静にやばいですよね。
そんなやばい会社はとっとと辞めて働きやすいところに移りましょう。
「辞めさせてくれない」時の解決策を紹介していきます。
辞めさせてくれない状況で悩む看護師の解決策

看護師が退職できない時の解決策2つ
「伝えたのに退職を保留にされている」「直前に言われても困る」などと、退職させてくれない理由は色々あると思います。
そんな時に辞めさせてくれない状況を退職に導く解決方法はこちらです。
- 第3者へ相談する
・総合労働相談センター
・労働条件ほっとらいん等 - 退職代行を利用する
弁護士監修⇒退職代行Jobs・
退職代行ニコイチ
労働組合⇒退職代行ガーディアン
まだ退職を認めてくれそうな可能性がある場合は①の相談、絶対に退職を認めない姿勢の場合は②の退職代行の利用をおすすめします。
退職させてくれない状況は、一人で悩みを抱えても解決策が見えず辛くなるだけです。
一人で抱え込まないようにしましょう。
【前提】働く人の退職に関する法律
先に働く人の退職する権利について紹介していきます。
働く人は(雇用期間に定めのない人)は、2週間前に退職を伝えれば退職を認めてもらえると民法で決まっています。
根拠となる法律はこちらです。
民法第627条 (期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
- 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
雇用期間の定めとは
有期雇用契約…契約期間が決まっている働き方。
無期雇用契約…契約期間が決まっていない働き方。正社員などはこれにあたる。

会社との間で働きはじめる時に働く期間を定めてなければ、「期間の定めのない雇用契約」になります。
民法と就業規則
しかし就業規則で退職は「◯ヶ月前に言うこと」などと、決められている看護師さんがほとんどだと思います。
この場合、就業規則に「退職は◯ヶ月前に言うこと」と書いてあっても法律の方が優先されます。
就業規則は会社のルールブックで法的な定めはないからです。
参考:「退職の申し出は3ヶ月前」と就業規則で定めたら有効?弁護士が解説
法律上、働く期間に決まりがない人は退職する2週間前に言えば退職はできます。
しかしいくら権利があるとは言え、その場で上司に権利を主張できたらすんなり退職できていますよね。
退職を拒否された時に一人で抱え込まないために、退職拒否を解決できるところを紹介していきます。
退職拒否への解決方法①第3者へ相談する
第3社に相談する理由は、退職に関する個人の状況に合わせた相談が可能だからです。
相談できる窓口はこちらです。
- 総合労働相談コーナー(無料)
各都道府県の労働局や労働基準監督署に設置してある相談窓口(法律に違反しない労働条件変更、解雇についてなどが相談できる) - 労働条件相談ほっとらいん(無料)
違法な時間外労働や、働きすぎによる健康障害などの労働に関する問題について専門知識を持つ人が電話で相談に乗ってくれる窓口/無料 - 退職代行(有料)
自分の代わりにで退職を完了させてくれるサービス。
会社によっては有給消化の交渉や、必要書類の請求などもしてくれる。
労働局や労働基準監督所の相談窓口は、相談だけではなく必要が会社と個人の間に入り物事の解決に向けてあっせんしてくれることもあります。
しかし、あっせんする場合は会社と個人の同意が必要です。
「話し合いで退職を進める」といより、顔も合わせず退職したいという方は退職代行の方がスムーズに退職できます。
退職拒否への解決方法②退職代行を使う
退職代行は有料ですが、確実に退職できます。
できることは以下の通りです。
- 会社とのやり取り不要で退職を完了させてくれる
- 有給消化の交渉
- 必要や書類について(離職票など)の交渉
ただし、弁護士監修の退職代行と弁護士監修ではない退職代行では出来ることが違ってきます。
自分が退職する時に求めることをしてくれる退職代行会社を選びましょう。
退職代行を選ぶ時のポイントについて解説していきます。
「辞めさせてくれない」を解決できる、看護師の退職代行の選び方

退職代行会社の選び方
退職代行会社を選ぶ時に重要な3つのポイントはこちらです。
- 料金が一律(追加料金が発生しない)
- 退職する際に自分が求めることをやってくれる
- すぐに連絡がつくシステムがある
「どれを選べばいいかわからない!」という方も多いと思うので、3社の退職代行を例にあげて1つずつ解説していきます。
3社のサービス内容の比較表はこちらです。
値段 | 相談窓口 |
返金制度 |
対応箇所 | |
---|---|---|---|---|
|
27,000円 (労働組合に入る場合は+2,000円) |
あり |
退職できなければ全額返金 | 全国 |
|
27,000円 追加費用なし |
あり (LINEで無料相談可能) |
退職できなければ全額返金保証あり | 全国 |
|
29,800円 追加費用なし |
あり(LINE) | 記載なし | 全国 |
横にスクロールできます。
①追加料金が発生しない、料金が一律
退職代行の相場は約3〜5万円です。
一律と表示していない場合、オプション料金として初めのうちは低価格でも追加料金が発生するところもあるので注意が必要です。
料金は一律で記載しているところを選ぶようにしましょう。
ちなみに冒頭で紹介した、3社の退職代行の値段はこちらです。
退職代行 | 値段 |
---|---|
(弁護士監修) |
27,000円 追加料金なし (労働組合に入る場合は+2,000円) |
(弁護士監修) |
27,000円 追加料金なし |
(労働組合法人) |
29,800円 追加料金なし |
②退職に関して自分が求めることをやってくれる
退職が初めてという方は特に退職にあたり何が必要なのか、いまいちわかりづらいと思います。
「退職代行を使って今すぐ職場を辞めたい!」という他に、サービスで確認しておきたいことはこちらです。
- 有給消化の交渉
- 退職に関して一切職場と連絡を取りたくない
- 退職金が支払われる場合の支払い時期の確認をしたい
- 退職後失業保険を受給するので離職票の発行の依頼をしたい
- その他(未払いの残業代の請求など)
ちなみに退職後はすぐに仕事をしない人向けに、社会保険や失業保険などの手続きについてまとめた記事はこちらに書いてあるので参考にしてみてください。
③すぐに連絡がつく
ほとんどの退職代行会社がLINEでのやり取りができると書いていますが、ここも確認しておきたいポイントです。
会社から連絡されたくないのに急に連絡が来た場合や、何か確認したいことがある時にすぐに連絡がつく会社の方が安心です。
- 料金設定が一律
- 自分が退職代行を使ってやりたいことができる会社
- すぐに連絡がつく
値段 | 相談窓口 | 返金制度 | 対応箇所 | |
---|---|---|---|---|
27,000円 (労働組合に入る場合は+2,000円) |
あり |
退職できなければ全額返金 | 全国 | |
27,000円 追加費用なし |
あり (LINEで無料相談可能) |
退職できなければ全額返金保証あり | 全国 | |
29,800円 追加費用なし |
あり(LINE) | 記載なし | 全国 |
退職代行ってどうして退職代行できるの?怪しくないの?
退職代行会社の認知度は上がってきましたが、実際に使うとなると「退職代行ってなんか怪しくない?」と思う方も多いと思います。
退職代行会社が退職を代行できるのは、退職の交渉(連絡の仲介)は弁護士の業務に当たらないからです。
弁護士以外の人が弁護士の業務に当たる行為をすると、非弁行為にあたるとされ違法と言われています。
弁護士以外の人がお金をもらって弁護士の仕事内容をすること
例えば退職する時に、これらを弁護士ではない退職代行サービスがやってしまうと非弁行為にあたります。
- 未払いの給料、残業代の請求などの交渉
- 有給消化の交渉
- 会社から損害賠償を受けた時の対応
もし、退職の交渉だけお願いしたいのであれば弁護士介入のない代行サービスの利用でも問題ありません。
しかし有給の消化の交渉も残業代の請求なども考えている場合は、弁護士監修の退職代行サービスを使うことをおすすめします。
参考:【真っ赤なウソ】退職代行が違法?弁護士が訴える非弁行為とは
【これから退職を伝える人向き】 看護師の退職できないを解決する方法

「これから退職を伝えるけど、引き止めに合いそうで憂鬱だな」と考えている人もいるのではないでしょうか。
できるだけ引き止めを回避しながら、退職する方法はこちらです。
- 引き止めに合いにくい退職理由を考える
- 絶対退職するという気持ちを持つ
退職理由を工夫する
退職理由には引き止めに合いやすい退職理由と、そうでないものがあります。
今の辛い気持ち(人間関係への不満、働き方への不満)が退職理由であると、改善を提案される可能性があります。
- 不満は伝えない
- 退職理由に筋を通す
スムーズにやめられる退職理由の例については、【上司も納得】看護師の上手な退職理由の伝え方で詳しく書いているので参考にしてみてください。
退職を決めたことに自信を持つ
「絶対退職するという気持ち」が必要なのは、退職に迷いがある場合上司に見抜かれる可能性があるからです。
今の職場を辞める不満はたくさんありますが、新しいところでやっていけるのか不安もありますよね。
退職する理由があるから退職を決意したのであって、自分が決めたことに自信をもちましょう。
勇気を出せば今よりいい環境で働くことができます。
辞めさせてくれない職場を退職して、働きやすい職場で働こう
ここまで読んでいただきありがとうございました。
看護師が永遠に退職できないことはありません。
一人で抱え込まず、辞めさせてくれない問題を解決していきましょう。
余談ですが、私も中々退職を決意できずにボロボロになって退職した経緯があります。
しかし、辞めてから得たことの方が多かったです。
詳しく知りたい方は、【体験談】看護師辞めたら幸せしかなかったを読んでみてください。
次の職場を探している方は、看護師のおすすめ転職サイトランキングもどうぞ。