
病棟看護師辞めたすぎる。
でも辞めて後悔しないのかな?踏ん切りがつかない。
今日はこんなお悩みを解決していきます。
- 病棟看護師がものすごく疲れる理由
- 病棟看護師を辞める前に知っておきたい、給料・経験・転職のこと
- 病棟看護師を辞めた後の次の仕事の働き方
この記事を書いている私も5年半病棟看護師をしていました。
結婚を機に異動しましたが、自分の手術・異動先の人間関係の悪さに嫌気がさし思い切って看護師自体休むことにしました。
7ヶ月間のニート期間を経て、今はライター×ブロガー×看護師バイトで生活しています。
病棟→外来→クリニックと働きましたが、ぶっちゃけ病棟が一番大変です。
ただ、病棟は辞めたくなるけど辞めた後の変化って怖いですよね。
「病棟を辞めたら他の所でやっていけないんじゃないかな?」
「後悔しないかな?」「次の職場でうまくやっていけるかな?」など悩みはつきません。
辞める決断をする時にこれを読んでくれているあなたが後悔しないように、病棟を辞める時の変化について紹介していきます。
大丈夫です、辛いなら辞めてもなんとかなります。
それでは始めます。
病棟看護師を辞めたいと思う理由

はじめに、病棟看護師を辞めたくなる理由はあなたが仕事ができないからでも看護師に向いてないからでもありません。
病棟という特殊な環境にあるので、紹介していきます。
- 仕事が終わらない、終わりが見えない
- 常に時間に追われている
- 体力を使う仕事が多く、疲れが取れない
- 夜勤が辛い、不規則なシフト
- 仕事中心の生活であり、プライベートがない
病棟で働くことが大変な理由とは
まず同時に何人もの患者さんを同時に受け持ち、その中には重症の患者さんもいます。
仕事中は患者さんに変化がないか、常に気を張りながら仕事をします。
しかし仕事量は多く、例えば点滴・清拭・処置などその日や決められた時間にやらなくてはならないことは全てやりきる必要があります。
基本的に看護師の仕事は、自分のさじ加減で仕事の量を決めることはできません。
その結果、膨大な仕事量を時間に追われながらこなす必要があり「病棟看護師辞めたい」と思うわけです。
「看護師の仕事はどこも忙しくて疲れる」と思っていましたが、全く違いました。
自分の経験談を紹介していきます。
【体験談】病棟を辞めた後の変化
実際に病棟を辞めてからやらなくなったことはことはこちらでです。
病棟を辞めたあとやらなくなったこと
- 1日中立ちっぱなし
- 清拭・食事介助・排泄介助・体位変換など
- 夜勤などの不規則な勤務
- 膨大な量の記録
病棟は患者さんが入れ替わりずっと入院していますが、外来では患者さんは家に帰ります。
当たり前のことを言っているように聞こえますが、患者さんの自立度によって看護師の体力的な疲れぐらいもかなり変わります。
ADLが自立している入院患者さんもいますが、介助が必要な患者さんはかなり体力を使います。
普段自然とやっていることでも、それがなくなると体の疲れぐらいも異なります。
病棟を辞めた後のメンタル面の変化
病棟看護師をしていた時は毎日「仕事行きたくないな…」と思いながら通勤していました。
働いていた時は自分のメンタルの不調に気を使う余裕もありませんでしたが、振り返ってみるとだいぶ疲れることが多かったと感じます。
- 常に時間に追われる状況
- 超忙しい中でも絶対ミスは許されない
- みんな忙しいのでピリピリしている
- クレーム対応
- 他職種間の間に挟まれること
- 少ない人数での夜勤
- スタッフ間の人間関係
病棟を辞めたあとは外来・クリニックと働きましたが仕事量も体力面での負担も減り、仕事に行くのが憂鬱でなくなりました。
また、夜勤がなくなることで「少ない人数でのプレッシャー」や「気の合わない人との夜勤」もなくなります。
仕事も常に業務に追われる状況もないので、気持ち的にも落ち着いて仕事をすることができています。
病棟看護師を辞めたい!辞める時に知っておきたいこと

病棟看護師を辞める前に知っておきたいこと
辞めた時のよかった変化について紹介してきましたが、辞める前に知っておきたいこともあるので紹介していきます。
病棟を辞める時の知っておきたい変化はこちらです。
- 夜勤手当がなくなる
- 病棟でしかやらないことを経験できなくなる
- 病棟経験が短いと転職に不利になる可能性がある
①夜勤手当が無くなる
病棟を辞めて夜勤がなくなると、夜勤手当が収入で大きな割合をしめていたことに気付きます。
看護師の1回の夜勤の平均手当はこちらです。
二交代制の夜勤では一回で約10,000円の夜勤手当がでています。
回答病院数 | 平均手当額 | |
---|---|---|
三交代制 準夜勤の手当額 | 877 | 4,141円 |
三交代制 深夜勤の手当額 | 881 | 5,033円 |
二交代制 夜勤の手当額 | 1787 | 11,026円 |
私の場合、病棟から異動した際には夜勤ない+残業がほぼなくなったため毎月の給料が6−7万下がりました。

夜勤手当って大きい…
②病棟でしかやらないことを経験できなくなる
まず病棟では入院から退院まで入院しているので、入院している患者さんと長く関わることができます。
技術的なことでは、長い時間の点滴管理・看取り・夜勤・清拭・排泄介助などもクリニック勤務になると実施する頻度は少なくなります。
- 入院している患者さんと長く関わること
- 長い時間の点滴管理
- 看取り
- 夜勤
- 清拭・排泄介助
これらのことは病棟以外でやる頻度は少なくなるとはいえ、やはり経験があった方が自分の強みになります。
③転職で不利になる可能性がある
これは病棟での経験が短い方向けになってしまいますが、1−2年で病棟を辞めてしまうと転職先の候補が狭まる可能性があります。
応募条件に「臨床経験3年以上の方」などと記載してある看護師の転職先はかなり多いからです。
理由としては、新人を指導できる人的余裕がない・即戦力を求めているなどがあげられます。
経験年数が短くても教育体制がしっかりしているところに転職すれば問題ありませんが、病棟経験が短い看護師さんは辞める時に頭のすみにおいておきましょう。
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詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
病棟看護師を辞める時のメリットとデメリット
ここまで書いてきたことと、病棟を辞める時のメリットとデメリットをまとめるとこちらになります。
- 夜勤などの不規則勤務が減り、健康が取り戻せる
- 体力的に楽になる
- 気持ちに余裕がある働き方に変えることができる
- 次の職場で新しい経験がつめる
- 今の職場の退職金がもらえる可能性がある
- 夜勤手当がなくなる、給料が変わる可能性がある
- 病棟でしかやらないことをやらなくなる
- 病棟年数が短いと、転職で不利になる可能性がある
とはいえ、「病棟を辞めたいけど何か不安」「辞めたいけど、後悔しないかな?」と考えがまとまらない看護師さんも多いと思います。
次は病棟を辞めた後に後悔する看護師の特徴を紹介していきます。
病棟を辞めたあとに後悔する看護師の特徴とは

病棟を辞めて後悔する看護師の特徴とは、辞めると決めたことに責任が持てない人です。
病棟を辞めた方がいい人の特徴、あるいは看護師から一度離れて休んだ方がいい人の特徴も順番に書いていきます。
後悔しない人なんていない
病棟を辞める時に知っておきたいことを紹介しましたが、何年目でもいま病棟で働くのが辛いのであれば辞めても問題ありません。
しかし病棟を辞めるとなると、良いことも悪いことも変化があります。
紹介してきた通り給料が下がる可能性がありますし、職場の環境も変わります。
病棟を辞めた=全てうまくいくわけではないということです。
辞めてから気づくこともありますが、辞める前には気付きませんよね。
何が言いたいかというと、後悔しない人なんていないということです。
誰も病棟を辞めたあとうまくいくかなんてわかりません、しかし辞めると決めたのは自分です。
病棟を辞めたいと考えているなら自分が決めたことに責任をもって、決断していきましょう。
こんな人は要注意/病棟から離れた方がいい人の特徴
しかし心も体も限界なのに、自分に厳しく「まだ頑張れる」と考える看護師さんもいると思います。
今一度自分の状況を振り返るために、体のSOSについて紹介していきます。
これらの症状が続いている人は、注意が必要です。
- なんとなく体の不調が続いている(疲れ・痛み)
- 元気がない時が続く(疲れ)
- ずっとイライラしている(炎症、微熱)
体の3大SOSとは「疲れ・痛み・炎症(微熱)」のことです。

仕事中心の生活になると、自分の身体を労ったりする余裕もなくなります。
病棟を辞める時はたくさん悩んで迷うと思いますが、自分に負担をかけない働き方を選ぶ勇気も必要です。
経験談/看護師辞めたら幸せになった話
余談ですが、病棟から外来に異動した時に限界になり看護師そのものから離れた経験があります。
「看護師という仕事自体に疲れているかも…」という方は、看護師辞めたら幸せしかなかったという記事で自分が看護師から離れた時の体験談を紹介しているので参考にしてみてください。
病棟看護師を辞めたい時の「次の職場の探し方3ステップ」

病棟以外でのんびり働ける職場とは
病棟以外でのんびり働くとするとこのような選択肢があります。
- クリニック、診療所
- 介護施設
- 訪問看護
- 治験
- 健診
- 学校
- 保育施設
- ツアーナースなど
のんびり働ける看護師の職場の共通点については、のんびり働きたいが叶えられる職場とは【疲れた看護師専用】で紹介しています。
次の働く場所を選ぶには、今の病棟を辞めたい理由をあぶり出してみると次の仕事選びで優先することが見えてくるようになります。
病棟を辞めた後の仕事の探し方を3ステップで紹介します。
- 病棟を離れたい理由を明確にする
- 病棟を離れる決心をする
- 次の職場を探す
1.病棟を離れたい理由を明確にする
これを考える理由は、病棟ではなく今の職場環境に問題があるかもしれないからです。
例えば「夜勤はまだできるけど、仕事量が多い」などの理由であれば仕事量が今より少なかったり、患者さんの人数が少ない病棟を選ぶこともできます。
病棟を辞めたいのか、今の職場を辞めたいのか、どちらの理由もあるのか考えてみましょう。
2.病棟を離れる決心をつける
今の職場を離れて環境を変えるとなると、少し勇気が入りますよね。
しかし自分が決心しなければ、いつまでも辛い環境からはぬけだせません。
いつまでも「辞めたいといいつつ辞めない人」は周りにいませんか?
確かに転職活動はめんどくさかったり環境を変えることに不安はあるかもしれませんが、ここで決心をつけなければ誰もあなたの人生決めてくれません。
本当に病棟を離れたいのであれば、辞める決心をつけましょう。

辞める前は不安ですが、私は本当にやめてよかったと思いました。あとは決心だけです。
3.次の職場を探す
ここまで考えて「病棟以外で働こう」と思えたなら、あとは職場を探すだけです。
ちなみに経験から言うと、転職サイトは使うことをおすすめします。
初めての転職となると、履歴書の書き方や面接など何かと不安なことが出てきます。
相談できる人がそばにいてくれるだけで安心します。
最後に仕事を探したい人向けの関連記事をのせておきます。
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病棟を辞めるのは自分次第
ここまで読んでいただきありがとうございました。
辞めるのは簡単ですが、病棟を辞めるまでの決心はなかなか難しいと思います。
ただ、自分が知らないうちに追い詰められていることもあります。
看護師免許を活かせる職場は病棟以外にもあるので自分が働きやすい職場をみつけていきましょう。